1905年の創業以降、文具、オフィス家具、空間デザインなどの分野で、日本をリードし続けてきたコクヨ株式会社。
同社は、創業120周年を迎えるにあたり、大規模なリブランディングを実施。これまで内製化してきたファミリーデーの企画運営パートナーとして、CHEERS株式会社を選んでくださいました。
今回はそんなコクヨ株式会社様とのお取り組みの実際を、担当者である新居様、江崎様、並木様に伺いました。
※本記事の掲載内容はすべて取材時(2025年11月)の情報に基づいています。

子どもも大人もファンになる!変化したコクヨのファミリーデー

――ファミリーデーの開催お疲れ様でした。まずは率直に、開催後の感想をお聞かせください。
新居:今回のファミリーデーは、私たちにとって、表現すべき内容が大きく変わったチャレンジングなものでした。
創業120周年の節目と大規模なリブランディングを前に、「社員とその家族が楽しんでくれたらいいね」という従来のファミリーデーを、「コクヨとはどんな会社か。なぜ私たちは一緒に働くのか」という強いメッセージを持つものに変えたかったんです。
そして、そんなメッセージを、社員だけではなく、社員を支えるご家族や近しい人にもお伝えしたいと思っていました。実際に開催を終え、仲間から「やっぱりコクヨっていい会社だね」という声をもらい、CHEERSさんとともに開催ができて本当によかったと思っています。
――ファミリーデーへ参加した社員さんやご家族からは、実際にどのような声が聞かれましたか。
並木:参加した社員からは、「今年すごかったね!」「今年どうしちゃったの!?」と、クオリティの高さに驚く声が多く寄せられました。入場直後にCHEERSのスタッフさんがアナウンスしてくださったのですが、「あのアナウンスのお姉さんは一体何者!?」と、びっくりされていた方もたくさんいました(笑)。
子どもたちからは「楽しかった」という声が多く、実際に社員から「子どもがコクヨの歴史に興味を持ち、コクヨのロゴが入った商品を集め出しました」といった変化も聞いています。
新居:私の子どもは、出展ブースで手に入れたコクヨの「カドケシ」をクラスで配り、「これ、角が何個あるか知ってる?」と、ブースで教えてもらった知識を友達に披露していたようです。「コクヨのファンになってるじゃん!」と、親としても嬉しい気持ちになりました。
CHEERSは寄り添い、理解し、「オリジナル」を考えてくれた

――これまでファミリーデー開催における課題や悩みはあったのでしょうか?
江崎:一番は、人手不足です。私たちはファミリーデーと並行して、さまざまな業務を行っているため、企画、準備、各事業所との連携など、なかなか手が回らない現状がありました。
新居からは「やらない選択肢もあるんだよ」と言われましたが、リブランディングを控えた今だからこそ、新しい形でのファミリーデーをやりたいと思っていました。
――大切な場面で、CHEERSに依頼をしてくださったのはなぜでしょうか。
江崎:CHEERSさんを選んだ理由は、みなさんが私たちのことを本当によく理解してくださったからです。コクヨが大切にしてきたこと、これから大切にしていきたいことにも共感してくださり、正直CHEERSさん以外の選択肢はありませんでした。
――CHEERSに依頼したことで、ファミリーデーにどのような変化がありましたか。
江崎:私たちは10月に「好奇心を人生に」という新しいコーポレートメッセージを発表しました。ただ、このファミリーデーの準備を進めていた夏の時点では、そのメッセージはまだ社内に公表していません。
それでも社員には、「好奇心を人生に」というメッセージを“体感”してほしかったんです。
CHEERSさんにご協力いただいたことで、コンセプト設計から会場演出の細部、さらには私たちだけでは手が回らない各事業所との調整まで、トータルでサポートをしていただきました。
その結果、好奇心というメッセージが根底に流れるようなファミリーデーを開催することができ、言葉にせずとも体感として、社員に思いが伝わったと感じています。
新居:やはりCHEERSさんは子ども向けコンテンツの質がすごく高いです。ご提案いただいた内容をみて、体験を通じて記憶に残る時間を作れそうだと感じました。
改めて振り返っても、やはりあの見積もりは安すぎました。この内容をあの金額でやってくれているのか…と、発注者として申し訳ない気持ちになっていました(笑)。
並木:ファミリーデーの企画運営を委託するような会社は他にもありますが、「こういうパッケージでどうですか」と決まった形での提案になりがちです。
CHEERSさんは、コクヨのやりたいことを理解しながら、オリジナルで企画を作ってくれました。しかもそれを、社員を巻き込みながら実行することはとても難しいことだと思います。ファミリーデーを終え、社員一人ひとりが前向きに参加している姿をみて、すごいなと思いました。
ファミリーデーは、離れていた社員同士を近づけ、理解しあう機会をくれた

――ファミリーデーを行うなかで大変だったことはありましたか。
並木:今回は、本社の改装工事により、メイン会場としてショールームを使用しなくてはなりませんでした。たくさんの商品が並ぶ会場に、子どもたちを招くにあたり、「汚してはいけない」「現状復帰を完璧に」という条件がありました。
小物をすべて片付けるなど、準備や撤収はとても大変でしたが、そんな状況下でもCHEERSのみなさんは会場の士気をあげ、積極的に場を盛り上げてくださいました。社員も前向きな人が多く、楽しんで参加してくれてよかったと思っています。
新居:今回は非常にトリッキーな条件下での取り組みでした。CHEERSのみなさんがいてくれなかったら、絶対に実現できていなかったです。
――ファミリーデーの開催により感じている社内の変化はありますか。
新居:社員同士の交流や理解が、より一層深まったと感じます。
会場設営時から記念写真を撮ったり、片付けを終えたあとも楽しそうな社員の姿は、非常に微笑ましかったです。当日のためにわざわざクレーンゲームを自作し持ち込んだチームもいて、社員一人ひとりのホスピタリティに、同じ社員でありながら感動しました。
私たちは、普段離れた場所や部署で働いています。こんな機会でもなければ、私自身も知らないことがたくさんあり、ファミリーデーは社内コミュニケーションの促進や、相互理解にとって、とてもよい機会になりました。
従業員満足度をあげるだけで終わらせない。経営戦略実現のためのファミリーデーにプロの手を。

――CHEERSとのファミリーデーを終え、次回に向けた改善点があれば教えてください。
江崎:今年は子どもたちに向けた企画が多かったからこそ、「子どもがいないと行きづらかった」という社員の意見がありました。また、各ブースのレベルが高く、未就学児のなかには戸惑っているお子さんもいらっしゃるように感じました。
新居:確かに、例年のような縁日を期待していた社員にとっては、「もっと普通に飲み食いしたかった」という不満もあったかもしれません。
でも、それでいいと思っています。私たちは最初から、全員が満足する企画にしようとは思っていませんでしたから。
それよりも今回のファミリーデーは、特に若い社員を中心に、「私たちはどういう姿勢で、社員のご家族や仲間と向き合うのか」という問いを、これまでとは違う深さで伝えることができたと思います。
せっかくの休日に会社を体験していただくので、来年は大人向けのプログラムも考えたりして、どんどん内容を高めていきたいですね。
――最後に、今後の展望を教えてください。
新居:今、社会の変化は、従来の常識をはるかに超えたスピードで進んでおり、企業は「売上があがればそれでいいのか」という難しいテーマに直面しています。
多くの人材が、給与ややりがいを求めて比較的短期間で転職する時代に、総務やHR(ヒューマンリソース)部門も、「どうやって企画の運営費を抑えるか」「どうやって人材育成にかけるコストを削減するか」など、単なる効率化やコスト削減だけでは成果を出せない新たなフェーズに入っています。
企業として、社会に対しどう在りたいのか。そして、その組織にどのような思いを持った仲間がいるのか。これからの企業は、こうしたメッセージを発信しつづけることで、働く人一人ひとりに、「私はどこで、誰と働きたいか」を選んでもらう時代です。
コクヨは、人のすぐそばにある商品やサービスを作る会社だからこそ、社員やその家族に対して、人間臭く、人懐っこく、好奇心をもちながら関わり続ける会社でありたい。今回のファミリーデーは、そんな私たちのスタンスを、社員とその家族に伝えられた時間になりました。
これまではリソースの課題などもあり、「従業員満足度向上のための福利厚生」という位置づけになっていたファミリーデーを、今後は「会社の経営戦略に基づくメッセージ発信の場」として捉え、経営戦略を実現するための施策として、さらに活用していけたらと考えています。
会社概要
- 社名:コクヨ株式会社(https://www.kokuyo.com/)
- 本社:大阪
- 設立:1905年
- 従業員数:5千〜1万人
- 業態:ワークスタイル、ライフスタイル事業など
当日の様子や来場者満足度などは、こちらの記事をご確認ください。
https://100will100cheer.com/works/works-1730/
